下記動画を見て思ったことを書き綴ります。
この動画の概要は
Z世代は
「ガツガツしていない」「ビッグになろうとしない」
親に愛され、寛容な家庭で育ったタイプ、親の過干渉や教育虐待により、自分で考えることができない環境で育ったタイプがいる
デジタルネイティブである
誰でも情報の発信者になれ、アイドルとの目線も同じに
お金を払えばアイドルと握手できたり、恋愛においても満たされるコンテンツが溢れているため、何かを得るために戦うという感覚が薄い
この動画の概要は
社会への違和感から不登校や引きこもりを選択
恋愛や結婚など、あらゆる既存の価値観を根本から問い直し
アニメを通して、Z世代が「安全な場所」から少しずつ外の世界へ踏み出している
免疫力の低さ、似た者同士で固まる傾向、そして上の世代との認識の違いが課題
「自分がない」ことの可能性
ビッグになろうとしていないのは本当か?
答えはNO。
ビッグになろうとしていると思います。
ただし、目指している先が異なるだけです。
『ビッグになる=出世志向・大量消費・権威志向』
これが従来のビッグ。
Z世代のビッグはこれとは違った形で存在します。
多くのフォロワーを稼ぐ、これもビッグのひとつでしょう。
投稿でバズる、これも短期的ではありますが、ビッグの一つと言えます。
従来のビッグもすべて長期とは限らないですよね?
お金持ちになる、これも消費の仕方次第では短期とも言えるわけです。
逆にバズりもまた短期に限らず、長期の可能性もあります。
ネットミーム化してしまえば、それは長期路線に乗る可能性もあります。
特定の”界隈”や趣味グループでのリーダー的存在や“推される”こと。
これもまた新たなビッグの形。
結局はフォロワー獲得に近しいかもしれませんが、方向性として有名になるという路線まで伸ばした場合はある道です。
思考を変えて。環境配慮や多様性を重視した活動、社会貢献への参加もまたビッグになる形のひとつです。
地球という大きな存在に貢献することで、大きな多幸感を得られる。
等身大の自己肯定。
無理に背伸びせず自分らしさを大切にする。
これも実はビッグになる道のひとつ。
この狭苦しい社会、世界で、個は崩さずにいる。それは何事にも狼狽しない者のように立派かつビッグな存在です。
他にもいろいろあるかと思います。
ガツガツしています
この違った方針のビッグになる、ということに関して、Z世代はガツガツしています。それは物理的にリアル生活に出ないから、ガツガツしているように見えないだけで、それはネットの匿名の世界にあるからわかりにくいだけで、Z世代にもそういう趣向は存在しているということです。
それを他の世代が見てもわからないのは当然であり、またそれを大々的にメディアで取り上げられるのは仕方のないことなのでしょう。
こういう隠された本性みたいのを題にあげると思い返されるのが、江戸っ子の裏勝り。
江戸時代中期、贅沢禁止令(奢侈禁止令)が出され、庶民は表立って派手な服装をすることが制限されました。しかし、江戸の人々はその規制の中でもおしゃれを楽しみたいという気持ちから、「表は地味に、裏地や見えない部分にこだわって豪華にする」という工夫を生み出しました。これが「裏勝り」と呼ばれる粋な着こなしです。
https://aminaflyers.amina-co.jp/list/detail/1100
https://www.touken-world.jp/tips/51219/
いわゆる、“粋”の精神ですね。
意図などは違うでしょうが、雰囲気はこれに近しいものを感じます。
表に出ているものがすべてではない。物理世界だけがすべてではない。見えないところにも美しさはあり、また情熱もあるわけです。
YouTuber, TikToker, Vtuber, 地下アイドル、コンカフェ店員、プロゲーマー、、
ネットで活躍する、推し活、そういったものの先にある具体例としてあげられるのがこれらでしょう。
ここに参戦して、ビッグになりたくない、ガツガツしたくない、という人はあまりいないと思います。もちろん、そうじゃない人もいると思いますが、例外です。
有名な人、有名な事務所、拍手喝采、脚光を浴びる姿、そういうのを見れば、誰しも夢見てしまう。そして目指す人が出てくる。目指すのは?Z世代が中心でしょう。その若さ所以。
それらは接している人にしかその熱量は伝わらないかもしれません。現実の酒場で見知らぬ人と出る話題でもないわけです。取引先との営業の際の雑談で出るような話でもありません。同じ会社の人とお昼ご飯時の話として出る可能性も低いくらいです。
現実世界で生きている人は見逃しやすい点なのではないでしょうか。ネット世界の住人にはひしひしとわかる根暗な、地底人のコミュニティの直感、感覚、雰囲気、ニュアンス、暗黙のルール、そういうレベルの、層の、レイヤーの、話。
恋愛はしていない?
これもまた見えていない範囲で恋愛は進んでいるだけなのかなと。
もちろん、実数値では結婚者数も減っているのが現状。
しかし、恋愛をしていないかは別。
恋人がいない率も実数値は減っている可能性もあるとは思いますが。
ネット恋愛、そういうのが進んできて、ふだんのチャットで満足している人もいる。またそれが、友達じゃなくて恋人だと思ってた、みたいな漫画な展開だって、リアルじゃないけどあり得る話。
目に見ていてる数値や物理世界のカップルが、結婚している人が、それがすべてではない。SNSでのDMなんて見えません。そこで恋愛が行われていたとしたら?それがZ世代に多かったら?実は世界と繋がれる現代だからこそ、すべての人が以前よりも恋愛をしている可能性すらあるのです。
田舎で出会いがない人も、ネットでは出会える。それは”出会う”という行為なのかと思われるかもしれないが、ネットでは出会っている。それが”出会う”という現象なのか、本人たちは自覚していないかもしれないが、客観的にそれは”出会っている”。
そういう状況を鑑みると、必ずしも、恋愛がZ世代でなくなってきたとは言えない。それは秘密裏に行われているだけかもしれないのだ。
批判したいわけではないが
総合的に見て、動画で話されているZ世代の特徴は正しい見解であろう。
そして、ここで書いたこともまた、一部では正しい見解であろう。
どちらがどのくらいかはわからないし、どちらが正しいというのもない。
人は千差万別であるし、あくまで世代での話。
ただ、Z世代だからどうというのは、メディアの影響や時代の流れや環境の流れというだけなのではないだろうか。これもまた可能性。
人間の本能というものが、簡単に捻じ曲げられる可能性、スマホ依存症などを考えると無きにしも非ず。しかし、やはりコアは捨て難い気もする。
ここでは特に結論を出すわけではないとしたい。
言いたかったのは、Z世代は結構ガツガツしてるし、結構ビッグになろうとしてるし、恋愛もすごいしてるって、そういう目線、見た話、感想もある、という話。