今、世界中で話題沸騰中のWebアニメ『MURDER DRONES(マーダードローンズ)』をご存知だろうか?この作品は、なんとYouTubeで2021年から配信が始まり、2024年までに全8話が公開されたグリッチ・プロダクションズ制作のSFホラーコメディアニメだ。監修・脚本はリアム・ヴィッカースが担当し、近未来的な世界観と緻密に作りこまれたキャラクター描写で多くのファンを虜にしている。
物語の舞台は太陽系外の惑星「カッパー9」。かつてここで人類が鉱山開発のために送り込んだ作業用ドローンたちが、ある事故で人間のいなくなった廃墟となった星のなか、人間の残した機械や設備を使って独自の社会を築いていた。しかし、その自律的になった作業ドローンたちを、管理する親会社『JC JENSON IN SPAAAAACE』はよく思わず、惑星に殺戮ドローン(Murder Drones)を送り込んで作業ドローンの“粛清”を命じた。つまり、ドローン同士の壮絶な戦いと、生き残りをかけたサバイバルが繰り広げられるのだ。
見た目はかわいくとも、内面は非常にダークでシリアスなテーマを持つ本作。主人公の皮肉屋で反逆心を持つ若い作業用ドローン「ウージー」と、殺戮ドローンの高性能な「N」など、キャラクターたちの複雑な心理戦や成長が描かれ、単なるアクションに留まらない深みがある。さらに、企業による管理や思想、裏切りや絆といった社会的な問題も折り込まれており、SFファンのみならず幅広い視聴者層を魅了している。
Murder Drones is a show about cute little robots that murder
https://www.youtube.com/playlist?list=PLHovnlOusNLiJz3sm0d5i2Evwa2LDLdrg)[](https://www.youtube.com/playlist?list=PLHovnlOusNLiJz3sm0d5i2Evwa2LDLdrg
映像面も非常にハイクオリティで、3Dアニメーションならではの細部まで作り込まれたビジュアルが光る。ダークなテーマながらもコミカルな演出やユーモアを織り交ぜ、緊張感と緩和のバランスを見事に整えている点も評価されている。
また、YouTubeで無料公開されているため気軽に視聴できるのも魅力の一つ。海外発の作品ながら日本語字幕や吹き替えも充実し、日本のアニメファンのみならず世界中で高い人気を誇る。SNSやファンコミュニティでも考察やファンアートが盛んで、熱量の高いファンベースが形成されている。
全8話というコンパクトな構成ながら、次々と明かされる謎や巧みに編まれたストーリー、そして何よりも愛らしい見た目と裏腹のハードな展開に一気に引き込まれること必至。SF・ホラー・アクション・コメディが絶妙に融合した『MURDER DRONES』は、これからのアニメの新たなスタンダードになるだろう。
ぜひ一度チェックして、未来的でダークなロボット達の世界に没入してみてはいかがだろうか。