Googleの調査によると、現在開発者の90%がAIツールを利用していることが明らかに

Googleの調査によると、現在開発者の90%がAIツールを利用していることが明らかに

Google Cloudが本日発表した最新のDORA調査報告書によると、ソフトウェア開発者の間で人工知能ツールの普及率は2025年に90%という驚異的な数値に達しました。これは前年から14%という急激な増加を示しており、AIが現代のソフトウェア開発においてほぼ遍在する存在になったことを意味します。

世界中の約5,000人の技術専門家の回答に基づく年次報告書「AI支援によるソフトウェア開発の現状」では、開発者が毎日中央値で2時間をAIを活用したタスクに費やしていることが明らかになっています。コード生成からテスト、セキュリティレビューに至るまで、これらのツールが主要なワークフローに統合されているのです。Googleのの調査チームによれば、調査対象となった専門家の65%がソフトウェア開発業務でAIに大きく依存していると報告しています。

生産性の向上が大量導入を促進する

AIの導入が急増している要因は、大幅な生産性向上にあるようです。回答者の80%以上が、AIによって業務効率が向上したと答えています。さらに、59%がコード品質にも良い影響があったと報告しており、これらのツールが単なる作業スピードの向上を超えて、測定可能な改善をもたらしていることが示唆されています。

しかし、利用が多いにもかかわらず、信頼度は依然として低いまま。


日本では異なる結果になる可能性はあるが、世界ではもう通用しているAIでのコーディング。日本がそこに辿り着くのは時間の問題だろう。たどり着けなければ淘汰されるだけなので。

それだけ生産性が向上するということであれば、その分人件費を削減できるということでもあり、弱小なエンジニアもまた淘汰される。

ただし、だからといって、新規参入者がいなくなる世界観にはならないだろう。少なくとも、世代交代は必要だから。新規を育てる土壌は残るが、それはAIと共に歩む方法を教える道標。そこでAIと共に歩めた者が残り、そうでないものはエンジニアではなくなる。

最小限のIT知識もまた必要であろう。必ずしもすべての状況においてAIが必要な状況とは限らない。現状では、だ。徐々に10年ほどかけてグラデーションで変わっていく。システム自体も新しいものが現れ始め、その都度、状況も変わっていく。

未来を心配するのではなく、現在何ができるかを加味して行動すべきなのだろう。これはエンジニアに限った話ではない。すべての職種において同様である。例えば、介護職もいつ介護ロボットが実装されて、それと共に歩める者だけが残る世界がくるかわからないのだ。

時代の波に逆らうのではなく、どうやったら波に身を委ねることができるのか、どのくらいの力加減で、また、どのくらいの意識下において。別に波に逆らうのはそれぞれの勝手だが、それなりに大変なのは承知しておくべきだ。

職を失う者が増える可能性もある世界において、無職は幸か不幸か。すべてロボットがこなしてくれるような世の中になれば、不幸ではないのかもしれない。その気概によって変わるだろうが、少なくとも、職につかなければならないという呪縛からは解放されるであろう。それには相当な時間がかかる。それまでは、その階段で、失職を苦しむ人が増えるのは現代の問題でもあり、対処すべきものであり、また、致し方ないものでもある。

それが顕著になってくるのもまた少し先か。まだこの流れは始まったばかり。だからこそ、AIへの期待と不安が入り混じる混沌とした世論に、一喜一憂する。そうならないようにはしていきたい。それは時間が解決することだから。解決しないこともあるだろうが。それはそれだけ対策できたかにもよるか。少なくとも、何も信じられない人は、対策でもしておくべきなのだ。